一流ビジネスパーソンになりたければアマチュアバンドを組むべき3つの理由
一流ビジネスパーソンになりたければアマチュアバンドを組むべき3つの理由

一流ビジネスパーソンになりたければアマチュアバンドを組むべき3つの理由

ライター
公開日
Nov 30, 2021

世の中には様々な組織がある。企業だって部署だって組織である。

そして同様に、バンドもまたひとつの「組織」である。

アマチュアバンドは趣味の世界であって、仕事の組織とは違うじゃないか。

そうお叱りを受けそうだが、そうとも言い切れないし、会社組織にもじゅうぶんに参考になる要素を持っているのではないか。

そう考えたので少し書いてみようと思う。

アマチュアバンドはこうやって組まれる

あちこちの地域フェスティバルや、仲間うちでの「対バン」と称して活動を続けるアマチュアバンド。

そもそもバンドにアマチュアとプロの差をつけることは難しいのだが、ここでは音楽を生業としていない人が集まっているバンドを「アマチュア」としよう。

さて、楽器を趣味とする人がバンドを始めたいとする。

しかし、よく聞かれるのが「メンバーってどうやって集めるんですか?」ということだ。

いくつか方法がある。

以前からの知り合い、ミュージックスクールでの出会い、あるいは他のバンドで一緒にやっているメンバーを引き連れてくる。リファラル採用のようなものである。

そうしているうちに楽器好きの輪、みたいなものができていくのだが、もちろんそのようなつてを持たない人向けの便利なバンドメンバー募集サイトがある。

バンドをやりたいけど仲間が見つからない、そういう人が自分の演奏する楽器や好きなアーティスト、活動地域などについて登録し、その中で声かけをしあってお互いの需要がマッチすれば一緒に活動するといった具合だ。

いわゆる逆求人サイトのようなものである。

年齢差23歳のバンド活動

サックスを趣味としている筆者は現在、2つのバンドを掛け持って活動している。

ひとつは自分がバンマス(バンドマスター)となって組んだ3人のアコースティックユニット、もうひとつは以前からの知り合いだったベーシストから声をかけられて始まった5人編成のバンドである。

デヴィッド・サンボーンというサックスプレイヤーをご存じだろうか。

現在のサックス界の最高峰プレイヤーであり、過去にグラミー賞を6回受賞するという経歴の持ち主でもある。

サンボーンをご存じでもそうでなくても良いのだが、彼のコピーバンドをやりたいというお誘いを件のベーシストから受けたのだ。

最終的にメンバーは5人。うち、2人はバンドメンバー募集サイトで探したのだという。

さあ、メンツはこんな具合である。

42歳の筆者をいちばんの若者として、上は65歳のキーボードマン。そもそも、筆者が元々知っていたそのベーシストだって還暦過ぎである。

インストゥルメンタル・バンドであるため、センタープレイヤーは筆者である。ボーカルのようなものだ。

よって、バンマスであるベーシストからの要求は、「吹きにくかったら演奏止めていいよ」となる。

当たり前のことだ。歌手がノリノリでないバンドなど見ている方はつまらない。

よって、相手が何歳年上だろうと、平気で注文をつけるようなことを言わなければならない。みんながノっていても、自分が「何か違う」となれば「ストップ!」だ。

まあ、こんなことはどんなアマチュアバンドにもあることなのだ。そして回数を重ねるごとに敬語なんてなくなっていく(人にもよるが)。

しかし、「喧嘩」にはならない。「なんだおまえその口のききかたは!」とはならないし、頭ごなしの否定もない。音を出してみてもらってイメージと違ったら、筆者も言い出したことを即引っ込める。

理由は簡単だ。「上手いと言われるバンドになる」、全員、ほぼそれしか考えていないからである。

基本的にこの「組織」にあるのは向上心だけ。それも、組織としての完成度を優先している。注文をつけるのも「そっちのほうがカッコいいから」でしかない。

そして、メンバー全員が全員の音を聞いている。本人が気づかないナイスプレイというのはあって、そこを称え合い、お互いを伸ばしていく。

もちろん、楽なことだけではない。みんな自宅では必死に練習している。それで自分の思うように音が出なくても、基本すべて自己責任である。「あー、そこの個人練習は頑張れー」しかない。別に突き放している訳ではなくて、他のメンバーは手伝いようがないからだ。

この、「称え合い」と「自己責任」が両立している世界が、筆者は大好きだ。

「仕事がつまらないと思う瞬間ランキング」

オウンドメディア「BizHits」を運営しているビズヒッツ社が、「仕事がつまらない」と感じている人を対象にその理由を聞いたアンケート調査がある。

それによると、仕事がつまらないと感じるときの上位にはこのようなものが挙がっている(図1)。

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図1 仕事がつまらないと感じるとき

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出所:「【仕事がつまらないと思う瞬間ランキング】男女417人アンケート調査」ビズヒッツ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000041309.html

バンドをやっていると、この上記7つ全てはだいたい存在しない。自分に変化がなくても、あるときひとりが突然良い音を出すと急に全体が引き締まる。曲だってアイデアの出し合いは終わらない。

他もそうである。スタジオでは良いところはほめ合うし、人間関係が悪いバンドはすぐに消滅してしまう。ヒマではないし、目標も意義もある。日々の練習は簡単ではない。自由度だってある。

バンド、素晴らしいではないか。

スキルよりも責任感

NTTドコモ、リクルート、グーグル、楽天などを経たIT批評家である尾原和啓氏は、日経ビジネスの中で、Z世代についてこのように語っている。

仕事のスタイルが今、世代を超えてオーケストラ型からジャズ型に変わることを求められているといえませんか。私は、そう思うんです。 今までの企業活動は明確なゴールが決まっていて、(中略) 仕事を分割していました。それで最後に、ハーモニーをオーケストラとしてすごい音を奏でるのが美しいとされた。特に日本は、オーケストラ型大国だったと思うんです。 (中略) ところが今の時代は、上司よりも、新人の方が最先端のことについて「俺、これ、よく知っていますよ」と。そう言うなら、とっとと仕事を任せる。新人がパッと自分で楽器を取って最初のメロディーラインを奏でてもらって、そこに上司を巻き込んでいった方が仕事の効率がいい。「お、すてきなメロディー。じゃあ、俺もそれに乗っかるよ」と。
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引用:「電話は暴力的、Zoomはダサい? Z世代を知るキーワード『JOMO』」日経ビジネス> https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00280/041300006/

アマチュアバンドは似たような原理で動いている。

それぞれが違う楽器を携えて、自分の得意を持ってどんどんメロディーに巻き込まれていく。最初のメロディーを奏でるのは誰だって良い、というわけだ。

また、おもしろいことに、楽器をやっていると、ベース弾く人ってこういう性格の人多いよね、ドラムってこうだよね、ギタリストってこうだよね・・・という傾向が高い確率で出てくることだ。

リーダーシップにふさわしい楽器、フォロワーシップを発揮する楽器。年齢ではなく「役割」に人が当てはまって組織が成立していく。

そして、目標に終わりがない。常に誰かが「こうしてみたらどうだろう?」と言い出すからである。

なお、バンドにはもうひとつ鉄則があると筆者は思っている。スキルよりも責任感が大切だということだ。

上手でなくてもいい。仕事の忙しさも人それぞれである。でも、自分がいなくなると大きな「穴」をあけてしまう。上手でなかったとしても、代理はいないからだ。

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執筆者

Deeper ライターズ

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