とりあえず人にお金をあげている
仮面屋おもて流 お金のサーキュラーエコノミー
とりあえず人にお金をあげている
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とりあえず人にお金をあげている 仮面屋おもて流 お金のサーキュラーエコノミー

ライター
公開日
Oct 29, 2021

別に懐はあったかくない

零細企業をやっているのでたまに人にお金をあげたりすることがあります。お金は労働の対価として差し上げるのが一般的ですが、弊社でそのスタイルを取ることは結構まれです。

弊社ではおおむね、月額で一定程度のお金を支払いつつ、仕事はしてもしなくてもいいという形で雇用しています。なぜかというと、仕事はしたい時とそうじゃない時があり、したくないのに仕事をする必要はあまりないからです。そのかわり、したいときにはそこそこいっぱいやってもらってもいいです。仕事はどうせ、なんだかんだやらなきゃいけない気になってくることもあるので、やりたさ(notやる気)がある限りにおいてはあんまり止めません。(あんまり働いてたらやめなよっていうけど)

このようなことを書くと私がたいへん裕福で宇宙に行きたがるタイプのお金持ちなんだと誤解されがちなのですが、実際にはそこそこ貧乏です。ぶっちゃけていうと、2021年現在で手取り月額20万円くらいしかもらっていません。そのくらいの経済状況でなにかと創意工夫で楽しく生きているのが今の日本の30代の実態です。わかったかお前ら。(誰)いや、たぶんまともな30代はもうちょっともらってる人がいっぱいいるでしょう。

都内でお店を2店舗やり、いろいろな事業を手がけている会社の代表の手取り額がこれではまったく夢のない話ですが、事業が逼迫しているというわけではなく、どちらかというと順風満帆です。(外部の経営評価は知らんけど)本音をいうと、私自身ももうちょっともらってもいいんじゃないのという気もしていますが、そうはいっても物欲もぜんぜんないし、それよりは仕事を生んで人にぶん投げるために使ったほうがなにかと人生が楽しくなりそうなのでそれで落ち着いています。なにせ、この原稿をいくら書いても私自身の手取りは増えない契約(にしている)なので、ぜんぜんお金のために書いている気がしていません。おおむね奉公の精神(あるいは単なる暇つぶし)です。

なんかもらえるお金

個人でフリーランス的な業務をしていた頃は主に単発の仕事をいただいて暮らしていたので、仕事をした数がイコールお金と結びついていました。しかし、なんか面白そうだからみたいなノリで法人化した途端に、もらうお金が仕事の対価から「給料」へと変わりました。それまではなんとなく必要に応じて事業用の口座から引き出していたところから、月額一定で支払うことになったのです。つまり、「なんかしらないけど自分の口座に入ってくるお金」の誕生です。だから私はいまだになぜ自分の口座にお金を移動させているのかよくわかっていません。けれど、実際には多くのお金の流れがそういうものなんじゃないでしょうか。もっともらしい理由をつけつつも、たんにお金をあっちからこっちへ移動させているだけのことです。そんな謎の流れによって人の人生が左右されたりしている世の中、圧倒的にやばいなと思いますが、とりあえず現状はそういうものらしいので既存の制度の中で(あるいは制度を再構築しながら)精一杯遊んでいきたいですね。

ですので、人に定額でお金を差し上げる雇用の仕方も「なんかもらえるお金」ではあるものの、理由なくお金をもらってはいけないことはないはずなのでまあまあオッケーじゃないでしょうか。

※労働契約上は説明しづらすぎるので便宜的に細かい設定を後付けしています。そういう対応は実は得意な弊社。優秀な人に恵まれています。私はそんなによくわかっていません。

仕事をあげると人が喜ぶ

私自身はそんなにたくさん仕事をしたくないタイプの人間なのでこれまであまりピンときていなかったのですが、人に仕事を頼むと結構な割合で喜んでもらえることに最近気づきました。なので、近ごろは単発で報酬と引き換えに仕事をお願いすることも増えています。ただ、実際には報酬よりも「これは自分の仕事だな」といった直感がそれぞれの喜びにつながっている気がするので、そのマッチングには気を遣っているかもしれません。私も「何でこれを私に頼むんだ」みたいな依頼についてはテンションが上がらないし、すぐにお仕事お断りするマンなので人にはできるだけ楽しくやって欲しいなと思っています。

マッチングは適当ですが、なるべく小さくて負担のかからないプレゼントを選ぶ気持ちでやっています。なんだか人はみんな忙しそうなので、あまり大きなものをあげるよりもサクッとできるやつの方が好まれるのかなと思っています。例えば最近は、都内の児童館に半日ほどのワークショップ講師として人を紹介することを続けています。これは決して大きな仕事ではありませんが、子供相手でやりがいがあり、普段とは違うチャレンジもやりやすいので紹介した人にはおおむね好評です。紹介料などはまったくもらっていないので、私はボランティアというか何か単に友達が多くてちょうど便利なやつくらいの立場ですね。イベサーの代表とかこんな感じだろうか。知らんけど。

人に払うためのお金はいっぱいある

そういうことにアンテナをはっているととすごくよくわかるのですが、「補助金」や「助成金」など、お金をもらうための仕組みが世の中にはいっぱいあります。そして、そのほとんどは誰かに支払うためのお金です。なぜかはよくわかりませんが、そうした制度は申請した側がお金をもらうためというより、申請した側が誰かにお金を払うのであれば、そのぶんあとでお金をあげたり、貸してあげたりするよという仕組みになっているのです。だから私は、基本的に人にお金を支払うことが推奨されている世の中なんだなというふうに理解しています。

ただ、これもどうしてかはわかりませんが、たんにお金をあげるということはなぜか推奨されておらず、お金を払うためには何らかの理由づけが必要とされています。こればっかりはあまり賛同できないので、せめて自分の会社ではお金をてきとうに支払うことをやりたいなと思っている次第です。残念ながらそうはいっても私もけっこう大人なので建前が必要なことがいっぱいあるし、例えばランダムでお金を配ってもたいして面白いことにならないというのはすごいお金持ちが立証してくれています。だから、これはほんのささやかな活動ともいえぬ活動です。ささやかではあるけれど、やったほうがいいと思えることはやったほうがいいですからね。ちなみに、これが寄付や慈善活動ではまったくないということは私の記事を読んでくれている人にはすでにちゃんと伝わってるんじゃないかなと思います。

移動は最高

寄付や慈善活動ではないが適当にお金を支払ったほうがいいという理解は、私がお金をそういうものだと思い込んでいるだけのことです。お金は移動できます。そして、できるだけ移動しまくった方がなんか最高だなと思っています。はい。お金については常にたくさんのひとが専門的なことをいいまくっているので、私の立場からは適当なことを言うぞという気持ちでいっぱいです。

なんといってもお金の良いところは減らないところです。だいたいのパンは食べるとなくなりますが、お金は移動させてもパンのようには減りません。減らなければ、基本的には永久に活動できます。つまり、1,000円はより多くの人の手に渡ったほうがそれだけ1,000円としての価値を発揮できるというわけです。1,000円が10回移動したら10,000円ですから、移動したら移動しただけいいに決まっています。消費をしろとか、貯金をしろとか、そういう話ではありません。移動させるといい感じだねという話です。おおむねの理解としては、個人で使用しても世の中の総量として減らなければ水と同じです。水もボトリングしたりして一生懸命移動させていますね。人間は移動、つまり物体の地球上における座標を変化させることがめちゃくちゃ好きです。なので、お金は水かもしれない。それはうそかも。

ともかく移動は最高です。人間そのものだって移動したい。散歩は言わずもがな人類史上最高の活動だし、新しい場所に移動することはそれ自体が幸福度を高めます。あるいは古物市場をみると、移動しまくった軌跡によって価値が高まったりします。つまりお金もそう。(暴論)いろんな場所に行ったほうがなんかすごくいい。これは間違いないです。

おかねはおもちゃ

なんの話だっけ。

そう、お金をいろんな人にとりあえずあげています。もちろんあげ方には美学があり、私も別にやたらめったら配りたいわけではありません。ただ、世の中的には人に支払うことが推奨されていて、人に手渡してもその価値を損なわない特性がお金にはあるので、私はそのようにしています。

おもちゃと一緒ですね。一人で遊んでても楽しいけど、いろんな人と一緒に使ったり、これで遊ぶと楽しいよっておすすめしたり。おおむねみんなルールを知っているので、遊び方にそれほど困ることもない。私はあまりいわゆるゲームをしませんが、それはいまのところ現実がゲームよりも楽しいからだと思います。現実はもう本当に全然うまくいかないクソゲーなんだという見方もできますが、プレイスタイルによってはなかなか楽しみ甲斐がありますし、どうせなかなか離脱できないので自分なりの遊び方を開発した方が結果的にお得です。お金はあくまでそのクソゲーの1つの要素でしかないので、極端に執着せず友達と楽しみを共有するくらいがちょうどいい気がしています。

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