仕事を人に丸投げして生きてる
仕事を人に丸投げして生きてる

仕事を人に丸投げして生きてる

イベントやってる

東京マスクフェスティバルという催しをしています。マスクフェスティバルは2015年からやっている「マスク好きによるマスク好きのための祭典」、つまりマスクの展示即売会です。年2回のペースで開催しており今年で晴れて10回目を迎えました。コロナが流行している中で大きな混乱もなく開催できたことは本当にめちゃくちゃ褒められたいのでこの記事を読んだ人はまず私をすごく褒めてください。とても偉いです。

基本的に私は発起人という立場であまり運営には携わっておりませんが、優秀なスタッフたちのおかげで何とか成り立っている気がします。世の中には優秀な人しかいないので私は大変気楽な気持ちで思いつきを無責任に人に伝え実現してもらっています。幸せな人生。

今回はフェスティバルの運営に当たって気をつけていることや何かを語ってみたいなと思います。(編集長に語ってみろと言われたので)

基本的に丸投げしてる

初回を含めた数回は私自身が運営のトップとしていろいろなことをやっておりましたが、途中からは主な運営を人に任せるようになりました。何故かというと1人でやるのはめんどくさいし大変だからです。めんどくさいし大変な事はみんなで役割分担をして少しずつめんどくささを引き受けるのが大事です。それでも最初の何回かはそのめんどくささを体験するためにやらなきゃいけないので仕事っていうのは本当にめんどくさいですね。

丸投げをするということは丸投げできる状態にするということで、仕事の構造を理解し道筋を立ててあげる必要があります。けれども逆に言うと道筋を立てるところまでが前任者のやるべきことで、それ以上の細かなディティールに関しては全く口を挟まないのも同様に重要なことだと思います。(すごく月並みな発言をしていて嫌だな) まぁ、基本的に私自身があまり無理をしない性分なので、無理をせずにやっていることを無理をせずにやってくださいねとお伝えするだけのことです。これが自分自身が常に限界を超えて活動していると人にもそれを求めざるをえなくなるのでそういったことがないようにいかに自分自身を甘やかすかというゲームみたいなものですね。無理をせずにやってくださいねと伝えても人は知らずのうちに無理をするものなので、人生を常にスーパーイージーモードだと思い込む力が必要です。人生はスーパーイージーモードだ!! ほんとかな?

絶対に何が何でも搾取したくない

人に任せるにあたっては、どんな仕事でもそうですけど1番大事なのがその人のやる気や時間その他あらゆるリソースを搾取しないということです。基本的に仕事を頼む側というのは構造的に強い権力を持っていて、本人がどういうつもりであろうと非対称な立場であることは間違いないので、そのことを踏まえて頼み事をするというのがスーパー重要だろうと思います。そうとはいえ、完全にフラットでwin winで最高に気持ちの良い関係というのはなかなか築けないものですが、あくまでそういった非対称な関係にあるということを常に理解し片隅に留めておくのは、お金を払う側として必ずそうしておかなければならない責務のようなものだと思っています。

やる気の搾取は雇われる側つまり仕事を頼まれる方も進んでやってしまうようなところがあります。この仕事だったらお金をもらわなくてもやりたいとか、私はまだお金をもらうに値しないみたいなことをいう人は少なからずいます。もちろん何でもお金によってどうこうしようというやり方を推奨するわけではありませんし、むしろ私はもともと非営利活動になじみが深いのでお金だけが物事を継続させるキーではないと思っています。しかし搾取する側もされる側もある意味で共犯関係にあり一種のSMみたいなものなので、その点はお互いに気をつけすぎるぐらい気をつけておきたいものです。みんなすぐ一生懸命働きたがるしたくさん働いて褒められようとしがちですが、ボタン1つで全部の仕事が片付く方が偉いので頑張って働くならなんかそういう感じのやつをやってほしいです。もう本当にAIとかそういう未来のあれで生身の人間が一切動かないディストピアであって欲しい。いやそれはまあまあやだな

大好きな人とはやらない

例えば仮面が大好きで手伝いをしたいとか仮面の魅力を伝えていきたいという人はたくさんいて彼らがいるからフェスティバルは成り立っているのですが、彼らを運営に迎えるというのはこれまで考えたことがありません。私は好きを継続させるということはどこか盲目的でなければできない行為だと思っているので、こと仕事に関して盲目的な人が関わるのはけっこう危ういんじゃないかなと思います。基本的に好きかどうかにかかわらずフラットな気持ちで遂行できるのが仕事というものの重要な役割であると考えていて、そうでないと頑張りすぎたりして結局良いことがないような気がします。一方で好きであるということは非常に尊いので、好きな事は好きなことで圧倒的にやりまくっていて欲しいしそんなものは変にお金なんかに還元せずに超熱量で飛んでいってほしいです。

唐突な話をしますが私は身体にかかる重力が大好きで重量好きが高じてまともに商業的なダンサー活動をしたこともありますが、私の重力好き欲求を満たしてくれる仕事はついぞ存在しませんでした。存在しない仕事は作るしかありませんが、それは需要を生み出さなければならないということでありその時点でもうすでに私の興味関心からは外れていました。こうした極めて個人的なそして圧倒的な「好き」は変に世の中の流れに乗っけないほうが純粋に楽しめるのではないかなと思います。もちろんたまたまお金になる一般的な出来事が大変大好きであるということもあり得ると思いますのでそうした方はぜひそのように活動していただいて、私のような経済に還元しづらい嗜好を持ってしまった方はそれはそれとして純粋に世界と向き合うだけの活動に留めておきつつ、なんだかんだ別のところでお金は稼いでいきましょう。まぁ何でもいいです楽しければ。重力好きだ!!

圧倒的に時間を持て余す

何度か繰り返した話ですが、仕事は基本的に時間の使い方、それも圧倒的にフリーな時間をどのように確保するかが大事だと思っています。ですので自分が仕事を頼む側であっても、いかに締め切りに余裕を持たせるかということを意識しています。これは相手によっては非常に辛い頼み方でもあるのですが、それでも時間がある状態は=余白なので、いつでも常に手いっぱいにならないためにも余っている時間はとても大切です。別にもてあましたらもてあましただけ仕事が良くなるわけでもないし、むしろダラダラとしてキレのない仕事になる場合もきっとあるでしょうが、それでも締め切りに追われてあくせく働いているよりも状態としてはベターなんだと信じています。

あと例えば本当の締め切りに何かが間に合わなかったとして、それ自体がやばいことなんじゃなくて、やっぱり間に合わなかった体制そのものがやばいんだと思うのでだいたいにして反省するポイントがずれてる気がするんですよね。個別の出来事に関してはその場で何かしらの帳尻を合わせることができようものですが、体制そのものは根本から見直さなきゃいけないので超めんどくさいですよね。

なんだかんだでなんとかする(しない)

人に仕事を任せると思ってもないトラブルが起きたり全然想定してなかった仕上がりになることが結構ありますが、基本的にそれらは全て受け入れる気持ちでいます。どういう仕上がりであったとしても最終的にはなんだかんだ帳尻を合わせることができると思っているからです。これはもしかして私自身が表面的な仕上がりにそれほど深い関心がないからなのかもしれません。特にイベントなどの抽象的な広がりを持った仕事であれば頼んだ人のカラーや、何なら失敗みたいなものも含めて公開されることが必ずしも悪いことばかりでもないので、まぁ本当に凄いやばいまずいしんどいみたいなことでない限りは全然受け入れ体制ばっちこいです。仕事の仕上がりよりも仕事をしている人の精神状態とかの方が私にとっては結構大事なポイントです。めちゃくちゃ辛い思いをして作られたハイパー最強の作品よりもなんかみんなすごく楽しそうにやった結果できたそれっぽいものの方が私は好きですけどね。それは「よさ」みたいなものの評価の仕方が多様であるということだしその方が結果的にハッピーな人が増えるんじゃないかなと思います。

だからなんとかすると言いつつ本当は何とかなってないのかもしれませんが、何とかなっていないことを受け入れる社会の方が超かっこいいじゃないですか。私は超かっこいい方が好きなので、何とかなってなくても「何とかなんなかったね」って言って笑っておきます。まぁだいたい大丈夫です。

それなりにやるしお茶をする

やる気があってもなくても好きでも嫌いでもまぁそれなりに何とかやれるというやつが私にとっての「仕事」です。だから仕事にはやる気のなさみたいなものがある程度は必要なんじゃないかな。そういう意味でのフラットさをいかに人と共有できるかということだけには腐心しているような気がします。

わりとオールドスタイルな人間なので、新しい人と仕事をするときにはだいたい2時間くらい対面でお茶をするのですが、その時はあんまり仕事の話はしません。雑談をして何かなんとなく仕事を一緒にやれるような気になって、何週間かしてまぁなんかほんとにやれるかなぁっていう感じになると仕事が進んでいきます。だから究極的にいうと私が仕事としてちゃんとやっていることはこのお茶くらいかもしれないですね。お茶は大事ですよ。おいしいしなくなるのがいいところです。なくならないものは後で困るのでなくなるものをあれしてなんとなく仕事が発生するのを待つくらいの態度でそれなりにやるのがいいと思います。お茶しましょう。そうすれば何とかなるし、ならなくてもお茶はおいしいです。

image

ミテモからのお知らせ

ミテモからのお知らせ

執筆者

Deeper ライターズ

人気記事

すべての記事

新着記事

すべての記事

関連記事

すべての記事